富士フイルムでは医療機器の品質管理システムとして Aras Innovator を 2017 年から利用している。管理コストや柔軟性で大きな魅力があると広まっているクラウドサービスだが、設計思想上、応答性能に関しては制約が多く、オンプレミスのサーバーと同等性能を確保しようとすると非常に高額で断念するケースが多い。富士フイルムソフトウエアの知見を活用してコストダウン及び性能確保を実現したため、Microsoft Azure におけるインフラ設計のポイントを紹介する。すでに Aras Innovator を利用しているか、これから Aras Innovator をクラウド（IaaS）にて運用を検討しているユーザーが対象である。